大切な資産の維持管理は、長期的・中期的・短期的な視野に立った計画に沿って実施していると思います。 長期的には、最終段階の建て替え工事を視野に入れた計画。中期的には、大規模修繕計画としての外装、給排管工事、電気工事、設備工事、エレベーター等。短期的には、清掃・点検・交換などの計画。
そこで、短期計画の中の「日常メンテナンス」の重要性を見直してみませんか。
(参考「築後年数pdf」)
今後、環境に考慮すると、建築を「ストック財産」とし、「スクラップアンドビルド」を変えていくには、「建物を長持ちさせ、長く使い続ける」しかありません。建物を長寿命化することは、社会的意義と目的とがあります。 「建物を長持ちさせること」は、耐久性に優れた材料の開発や、耐久性に配慮した設計・施工などの技術と維持管理のシステムとが必要です。 それは、「建物を長く使い続けること」でもあり、所有者と使用者とに建物を長く使い続けようとする強い意識を持つことが必須であります。 建物を長持ちさせるには、日常のメンテナンスは勿論、予防保全的な修繕や改修が欠かせません。
参考資料(http://www.taisei-soken.com/011129.pdf#search='建築物 寿命'抜粋) (タイセイ綜合研究所 理事 林 俊雄;工学博士)
日常のメンテナンスは、清掃・点検・修繕・交換などです。
日常のメンテナンスは、「建物を長持ちさせる」つまり「資産の維持」にとって最も重要であります。 また、所有者と使用者との共有意識を持つことも同時に必要です。 現在の「日常メンテナンス」=建物の維持管理は、共有部分に重点を置いた計画になっていませんか。 使用者と管理会社や不動産会社、所有者と使用者は、関係が希薄になっていませんか。
そこで、予防保全的な清掃・点検・修繕・交換などの業務の見直しを提案致します。
(1)清掃業務の見直し
現在、「床を拭く」という業務は、本来なら床の美観や素材を維持する目的がありますが、目的よりも行為自体が優先して「床を拭く」日常業務をしているが美観が悪くなっていくというお話を伺っています。モップをかけるのが仕事で、モップを掛けた後は仕事外だという作業員がいることも確かです。 本末転倒ですね!
では、玄関エントランスの清掃をどのように実施しているかというと、 ①素材の確認 ②汚れ・損傷・経年劣化の確認 ③使用頻度の確認 ④ご提案・・・実施頻度、実施方法、実施時間 ⑤例・・・参照 提案例pdf ⑥清掃業務内容・・・自主メンテナンスの場合と委託メンテナンスの場合があります。
(a)自主メンテナンスの場合 例にあげたビルでは、日常メンテナンスは自主で実施されています。ただ、素材が大理石のため 住友3Mのダスターシステムをご推薦しております。自主管理の場合は、方法や頻度のご指導をさせて頂き、定期的に巡回して汚れや損傷のフォローを無償にて実施しております。
(b)委託メンテナンスの場合 ④のご提案内容に沿って、対象物のメンテナンスを実施しております。また、その対象物に付随する ポスト、ドア、入口のマット類、電球、防犯等の点検も無償にて実施しております。
⑦ 清掃後の報告・・・日常清掃の担当者名・作業時間・不審物の有無・美観の状態・その他の伝達事項を 常に記帳して管理しております。また、必要に応じて所有者様に作業後の確認をお願いし、サイン又は印を頂いております。
(2)使用者とのコンタクト
清掃作業員は、日常の挨拶・服装・身だしなみなどのマナー研修を実施しております。当然の事ですが、 使用者の方々へ声掛けを実施しております。無反応だった方がご挨拶をして頂けるようになったことも あります。清掃とは、心までも清々しくしてくれるものだと思います。 使用者とのコンタクトは、きれいな環境はきれいな心を育むことで少しずつ形成されていきます。 使用者の占有部分についても相談されるようになると、「建物を長く使い続けること」の共有意識も培われます。

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